生サプリメント・酵素サプリメント・無精製サプリメントの優れている理由を、原料や作られ方の観点からわかりやすく説明します。
サプリメントにはいろいろな種類がありますが、同じ栄養素でも原料や作り方によって実は性質・効果が違うことをご存知ですか?例えば、ビタミンCのサプリメントであれば、ビタミンC自体が天然か合成か、ビタミンC単体で存在しているものか、他の栄養素と結合した状態で存在しているものかなど、ビタミンCそのものにも違いがあります。中身が違えば、性質も違います。ですから、体に対する影響(吸収のされ方、体内での利用のされ方)も違ってくるのです。
サプリメントは、3種類に分けられます。
1.天然無精製栄養素
天然の食べ物の持つ栄養素とバランスがそのままのもの。
たくさんの種類の栄養素が含まれている。
例えば、トマトを素材とした天然無精製栄養素には、リコピンだけでなく、1万種類の植物性栄養素が含まれています。
いつ飲めばよいか?
ビタミンやミネラル以外の食べ物の成分(たんぱく質や酵素)も含まれているので、食べ物と同じようにいつ飲んでも構いません。
※ミネラル・・・カルシウム、マグネシウム、鉄など
※ビタミンやミネラルが体内で運ばれたり使われたりするには、たんぱく質や酵素の力が必要です。
2.天然精製栄養素
天然のものに含まれているたくさんの種類の栄養素の中から、ある1つの成分だけを抽出したもの。
本来食べ物でないものからも抽出できる。
例えば、岩石、貝がら、さんご礁、牛の骨を原料とした天然カルシウムのサプリメントなど。(本来食べ物でないので、本当にこれらが人の体でうまく利用されているのかはわかっていない。)
3.合成精製栄養素
天然のものから抽出した成分を化学反応させて人工的に作ったもの。
栄養素が吸収されにくいため、食事と一緒か、食後に摂るのが望ましい。
例えば、ビタミンCは酸性なので、食べ物が胃の中にないと胃を荒らしてしまいます。無精製ビタミンCには、ビタミンC以外の食べ物成分も含まれているため、その酸性度は、精製ビタミンCの10分の1ほどです。ですから、無精製のビタミンCなら空腹時に飲んでも胃を荒らすことがありません。
合成のサプリメントであるビタミン(ビタミンCなど)やミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄など)は、人間が勝手に自然のまねをして作ったものです。自然には存在しません。人は、食べ物の中のビタミンやミネラルを昔から利用してきたので、合成の栄養素を体がうまく利用できるかどうか詳しくはわかっていません。もしかすると、体の中でいらないものとして処理されているだけかもしれないのです。
人が最も自然な形で摂ることができるのは、天然無精製栄養素のサプリメントです。日本で作られているサプリメントの多くは合成精製栄養素で、含まれている栄養素もアメリカのものと比べて少ないのが現状です。また、詳細な効能や摂取方法、医学的な実証データが公表されていません。体への影響や、実際効くのかどうかはわからないということです。気軽に購入できるサプリメントですが、選ぶ際には、原料は何か、どんな成分が含まれているかなどよくチェックすることが重要です。
ビタミンやミネラルなどの栄養素は、互いに協調して働いています。ある1つの栄養素だけを多く摂っても、いいどころが逆に悪いことさえあります。体内に入ったミネラルは、たんぱく質や酵素によって運ばれ利用されます。無精製栄養素なら、ミネラルと一緒にたんぱく質や酵素を摂ることができます。ですが、精製栄養素はミネラルだけなので、それを利用するのに体内のたんぱく質や酵素を使います。精製栄養素を多量に摂取すると、体内のたんぱく質や酵素が不足してしまうことになるのです。
また、サプリメントに副作用の強い成分が入っている、サプリメントに入っている添加物の取りすぎ、サプリメントの種類と量が体に合っていないなどの理由から、体調を崩すことも考えられます。サプリメントはバランスよく適切な量を摂ることで、最適な健康状態を実現できるのです。
食べ物をきちんと摂っていれば、サプリメントは必要ないと思うかもしれませんが、現在の食べ物には、現代人が必要とするだけの栄養素が含まれていません。食べ物の栄養素の不足は、やはりサプリメントでしか補えないのです。それも、食べ物由来の無精製栄養素で補うのが最も理想的といえます。